LASTGASP 小野田 稔 「それぞれの音、十人十音」

2019年10月13日に愛知・伏見 JAMMIN'にて"Take free single"「Trigger」 RELEASE TOUR FINAL ONE MANが行われた。 LASTGASPのギタリストの小野田稔さんに使用機材や音作り、プレイスタイルについてインタビューさせていただきました!


ギターについて


”メインで使用しているギターについて”

YAMAHA SG1802


このギターは、僕らが少し前にYAMAHAに所属していた時に、YAMAHAの楽器 担当の方を紹介していただき、様々なモデルが掲載カタログを渡され、その中から僕個人がSGタイプのゴールドトップを使用してみたかったので、選びました。


”ピックアップについて”

今までと違うアプローチをするためと、純粋にP-90を使用してみたかったのですが、音抜け、ボーカルのギターとの相性が良く、実際にハムバッカーのモデルとP-90のモデルを試奏させていただいた時に、P-90のモデルが即決する程良く、このモデルにしました。


レコーディングではフロントやセンターも使用しますが、ライブではリアのピックアップのみを使用しています。


”P-90といえば、P-90の音と言われるくらいクセがあるイメージですが?”


そのクセもバンドサウンド、個人の好みの音的にもドンピシャだった事と、ハム バッカーのサウンドが好きなので音の太さを残しつつ、抜け感があり、とても気 に入っています。


”ツマミについて”


基本的にはトーンもボリュームも最大で使用してますが、このギターは他のギ ターと比べ、ライブハウスのスピーカーと共鳴してしまい、ハウリングが発生する場合があるので、その時は手元でボリュームを落とすようにしています。


”重量感について”


以前、Paul Reed Smithのギターを使用しており、とても重量が軽かったのですが、このYAMAHAのギターはPaul Reed Smithのギターと比べてすごく重たいです。笑


GIBSONのSGモデルに似ており、ヘッド落ちもありますが、このYAMAHAは GIBSONよりヘッド落ちはかなりマシなイメージです。


”ペグについて”

GROVERのロック式タイプのペグを使用しています。 以前、Paul Reed Smithを使用していた時からロック式タイプのペグを使用しており、僕の場合、弾き方の問題なのかもしれませんが、ものすごくチューニングが狂ってしまうので、ロック式のペグは必須です。笑


”使用弦について”

GIBSON SEG-700L Brite Wires


GIBSONの10-46を使用しています。

以前、ERNIEBALLを使用していましたが、ERNIEBALLは、チューニングが狂いやすく、他に、自分に合うものはないか探している時にGIBSONを試しに使用して、とても良かったので、今ではGIBSONの弦を使用しています。


弦の交換はライブ毎、連日でライブが続いても必ず交換しています。 逆にライブがない時は、全く変えないです。笑


エフェクターについて

”接続順について”

接続順は、ギター→スイッチャー→アンプで、スイッチャーのループに、エフェ クターが数個入っており、スイッチャーのアウトからアンプに信号が送られるシンプルな接続です。


”PEC-2ついて”

Providence PEC-2


PEC-2を選んだ理由は先輩にもらったからです!笑

多機能で、説明書を読まなくてもある程度、実際に使用して体で覚えて、感覚的に操作性できるので、とても満足しています。


レコーディングではバンクを使用しますが、ライブではバンクを使用していません。


”1〜8チャンネル、それぞれの音作り、使用用途を教えていただけますか?”


1チャンネル アンプで作られた歪みのみ 2チャンネル M9 ON 3チャンネル オクターバー ON

1〜3チャンネルは全て同じ音色で、メインになる歪みの音です。


4チャンネル クリーン M9 ON 5チャンネル クランチ M9 ON

4,5チャンネルは空間系のエフェクトが掛かっています。


6チャンネル ブースト(リフ用)

7チャンネル ブースト M9 ON

6、7チャンネルはブースト用で、1~3チャンネルとは違うアンプをシュミレートしており、1番歪む音で、7チャンネルはそこに空間系のエフェクトが掛かっています。


”何箇所か、スイッチにキャップがついていますが?”


うちのボーカルが購入して余った物を貰い、使用頻度の高いスイッチにつけています。


”M9について”

LINE6 M9 Stompbox Modeler


当時、モジュレーションとディレイを別でエフェクターを使用していましたが、 PEC-2を導入する時に、サイズ的にボードに入らなくなってしまうので、他に良い物はないかと探していた時に、YAMAHAの方が「こう言う物もありますよ。」 と紹介していただいたのがきっかけです。


試奏させていただいた時に、操作が分かりやすく、自分が求める直感的な操作性 に合っていた事、内蔵されているエフェクトの種類が豊富で今後様々なシュチュ エーションに対応できると思い、購入しました。


使用用途は、M9もPEC-2と同じく、バンクを使用せずに使用しています。 全部で6チャンネルあり、各曲に合わせたディレイを4チャンネル使用しています。

残り2チャンネルは、フェイザーとリバーブを使用しており、フェイザーは飛び道具として、リバーブはオクターブのリフ等で使用しています。


”OC-3について”

BOSS OC-3


PEC-2の3チャンネルに入っているオクターバーです。

「GO」でオクターバーを使用していますが、最初は「え?1曲のためにオクター バー買うの?まじ??」と思っていました。笑

レコーディングの時は、借りて使用していましたが、いざライブで「GO」をやる時に、「そういえば俺、オクターバー持ってねえな。」となり、渋りながらもOC- 3を購入しました。笑

M9にもオクターバーが搭載されていますが、OC-3の方が圧倒的に音が良かったので、オクターバーだけはM9内蔵のものではなく、OC-3を使用しています。

1オクターブ下を出すようにし、バランスは原音と同じぐらい出るようにセッティ ングしています。


”TU-2について”

BOSS TU-2


チューナーは昔購入したTU-2を長年使用しています。

位置的に縦に入れることができず、横向きに配置していますが、慣れれば全然見やすいです。


”パワーサプライについて”

Guyatone AC105


もう生産されていないモデルなんですけど、これは当時ベース君がスタジオ練習の時に新しいパワーサプライを購入してきて、「これあげる。」と頂いた物です。笑

全部で9Vを8つ出すことができますが、今は2つしか使用していません。


”パッチケーブルについて”

GEORGE L’S Patch Cable


GEORGE L’Sのパッチケーブルを使用しています。

サウンド面だけではなく、壊れた時にすぐに交換が可能で、コストパフォーマンスが良く、昔から気に入って使用しています。


パッチケーブルは今後変えるつもりはないとは思っていましたが、最近はFREE THE TONEから新しく出たパッチケーブルが少し気になっています。笑


”シールドについて”

WMD Geiger Counter MONSTER M ROCK2


MONSTER CABLEを使用していますが、これがめちゃめちゃ音が良いんです!

以前、使用していたシールドは、ロー感が少し潰れていましたが、MONSTER CABLEはロー感がとてもクリアになり、ノイズも減りました。


シールドは、音がギター、アンプに次いで、目に見えて音に変化がある部分だと思っていますので、今後はシールドにもこだわっていきたいと思っています。


”小野田さんにとってエフェクターに対するこだわりとは?”


今まで活動してきた中で、オクターバーや、MONSTER CABLEもですが、 実際に使用して良いと思ったら、迷わず導入するようにしており、使用用途がわかりやすく、感覚的な操作性、ライブ向きという事を常に考えています。



アンプについて


”ヘッドアンプについて”

Biasのラックタイプのヘッドアンプを使用しており、Kemperの様にエフェクターは搭載されていませんが、多数のアンプモデリングの他に、プリ菅のEQや、バイアス調整、アンプ内部のパーツの各種設定と、細かい所までこだわる事ができます。


Biasは、スマートフォンをBluetoothで接続し、専用アプリでBiasを操作する事が可能で、ライブで音を微調整する必要があったとしても、アウトの音量のみ会場に合わせて調節し、その他のツマミはいじリません。


MIDIにも対応しているので、PEC-2でBiasを操作し、アンプのプリセットを変える事も可能です。


”Biasを選んだ理由とは?”

Positive Grid Bias Rack


以前、ORANGEのヘッドアンプを使用していましたが、Biasは普通のヘッドアンプよりりサイズが小さく、重量も軽いので運搬しやすい点、Bias自体、ORANGEのアンプモデリングの再現性も高く、そこから更に深く自分が求めている音に近づける事ができるのでBiasを選びました。


多数のアンプモデリングが搭載されているので、クリーンはアコースティックシュミ レーターのモデリングを使用し、クランチではSOLDANOのモデリングを使用しています。


基本的に、ネットにUPされているアンプモデリングをダウンロードして使用しています。

メインの歪みのセッティングは、GAIN12時、BASS2時、MID3時、TRE9時、PRE8時 となっており、ギター側でハイが出るので、アンプ側のハイは抑えています。


音作りが変わったというより、音作りの幅が広がりました。

当時、ORANGEのヘッドアンプを使用していた時は、BASSのツマミがMAXでしたが、それでもBASSが正直足りず、アンプの限界を感じていましたが、Biasは、更に深い 音域まで出すことが可能で、今の音作りに対して「もっとこういう音を出したい。」と 思っても、Biasはそれを叶えることができるので、以前より音作りの幅が格段に広がりました。


”足元にブースターなど置かれていませんが?ブーストはどうしていますか?”


ブーストは、Bias側でブースト用のアンプモデリングを使用しており、Biasから MIDIでPEC-2に接続し、チャンネル切り替えをしてブーストさせています。


ブーストしたチャンネルで使用している音のデータをYUSEI君という人に譲って頂いたのですが、アンプの名前がYUSEI LEADという、かなりシュールな名前です。笑


ソロ用で使用しているのは、そのYUSEI LEADの音から更にトレブルを足した音を使用しています。


”プリ管の調整について”


プリ管側のEQは、アンプ側のEQより音に反映されやすいので、大元の音を作る時はプリ菅側で作り、そこから更に細かくアンプ側のEQで微調整しています。


”キャビネットについて”

Vintage30とG12T-75が搭載されている2発キャビネット


2発のキャビネットですが、スピーカーユニットを交換しています。

上がVINTAGE30、下がCELESTION G12T-75に交換し、側だけCrewsの物を使用しています。

レコーディングの時は、上下マイキングをしており、ライブでも上下マイキングをしたいと思っていますが、基本的に下のみをマイキングしています。


電源ケーブルは、元々付属しているケーブルを使用しており、スピーカーケーブルはMONSTER CABLEを使用しています。


”キャビネットの音の傾向について”


音の傾向として、上スピーカーはハイ寄りの音、下スピーカーがロー寄りの音が 出るようになっており、ボーカルの邪魔にならないように、音は前に真っ直ぐ飛び、自分自身モニタリングしやすくなっています。


”小野田さんのアンプに対してのこだわりとは?”


僕自身、今まで多くのアンプを使用してきました。 最初はHughes&Kettner、Bogner、VintageMarshall、ORANGE、Biasになりました。


これ1台さえあれば、昔使用していたアンプのモデリングされた音も出せるので、 正直、「それやられちゃったらこれ買うしかないじゃん。」となってしまいます。笑


アナログなチューブアンプが良いと言われる方もいますが、僕は、操作性、音作りの幅、様々なシチュエーションでの対応力などを考慮して、Biasを選びました。

それだけ、サウンドメイクにおける時代が進化しているので、僕達アーティストは、その進化についていくことが大事だと思っています。


音作りについて


”LASTGASPでのフレージングについて”

LASTGASPは、オクターブ奏法を用いた楽曲が多く、僕が加入した後も、オクターブ奏法を生かしたく、オクターブ奏法が目立つようにメロディラインとの兼ね合いを考え、フレージングを行っています。


”小野田さんの理想的な音作りとは?”


自分の出したい音をこだわって出すより、幅広いジャンルの音、フレーズ毎に対 応できるシステム環境が大切だと思っています。 例えば、Aメロ、Bメロを違うアンプでサウンドメイクをする事で、曲の展開毎に 音の変化があり、飽きずに聴く事が可能です。

そんなシステム環境や考え方が、僕にとって理想的な音作りであり、大切な事だと思っています。


音楽性やルーツについて


”自身が影響を受けた音楽やルーツについて”

中学生の時、文化祭で「バンドやろうぜ!」と言われたのが、ギターを始めたきっ かけです。笑

当時、よく聴いていたのはBUMP OF CHICKENでしたが、同時期にギターロックも流行っており、その時にELLEGARDENやlocofrankを聴いて、影響を受けました。

バンド活動は、ロー感のある音が好きで、昔はラウドバンドで活動していました が、そのバンドも解散してしまいまして、、、 。

そのタイミングで、当時のLASTGASPのドラムの人と、ギターの人が脱退されたので、メンバーから声をかけてもらい、加入しました。

「俺はこれがきっかけでバンドをやってんだ!」というこだわりよりも、もっともっと様々な音楽を吸収して勉強したいと思っており、その中でもっと自分の音 楽性を作り上げれたらなと思っています。


”これからについて”


LASTGASPのイメージと言えば、王道な音楽で、わかりやすい曲がメインです が、もう1つLASTGASPとして階段を登るために、1ギタリストとして、もう少しフックになるようなフレーズや、音色や曲調に対して新たなアプローチが出来る ようになりたいと思っています。


以上、インタビュー。

幅広いジャンルの音に対応できるシステム環境を大事にされている小野田さん。

そこにはBiasを導入する事により、サウンドメイクの選択肢が増え、1つ1つのフレーズに対して、サウンドによる新たなアプローチを追求されているというこだわりがありました。 今後の小野田さんの活躍を楽しみにしています!

ーProfileー

中学生の時にBUMP OF CHICKENがきっかけでギターを始め、ELLEGARDEN

やlocofrankの影響を受け、本格的にバンド活動を始める。

豊橋でラウドバンドを結成し、活動を行なっていたが解散。

2012年2月にはLASTGASPに加入し、ギターを担当している。


LASTGASP

2006年12月に結成された、愛知・岡崎発のエモーショナルロックバンド。

すべての作詞&作曲を手掛ける岡田勇希(Vocal&Guitar)の等身大かつメッセージ性の強い楽曲が支持を受け、インディーズながら大人気アニメ「弱虫ペダル」の主題歌に 大抜擢され、2019年10月6日には、サバゲーフィールドCRA×LASTGASPコラボソング 「Trigger」のPVが公開された。


LASTGASP「Trigger」MUSIC VIDEO(サバゲーフィールド『CRA』CMタイアップソング)


LASTGASP OFFICIAL WEBSITE

http://lastgasp.jp/index.html

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