弾いてみた きこり「それぞれの音、十人十音」

YOUTUBE弾いてみたギタリストの中でも累計再生数2466万再生と驚愕の再生回数を誇る、きこりさんに使用機材や音作り、プレイスタイルについてインタビューをさせていただきました!

ギターについて


”メインで使用しているギターについて”

Fender USA American Deluxe Stratocaster


特にメーカーにこだわりはなく、どんなジャンルでもオールラウンドに対応できるギターが欲しいなと思っていたところで、ストラト系でピックアップ配列がSSHで22Fという条件で探していた時にたまたま見つけて、

まず見た目でビビっときました。ナチュラル系の色味がとても好きで、指板もメイプルが良かったのでまさに好みな感じでした。


”ピックアップについて”

デフォルトで搭載されているN3というピックアップをそのまま使っています。ノイズレスピックアップでとてもノイズが少なく、パワーもあるのでハードロック・メタルくらい歪ませても良い感じにまとまります。

THEストラトの音ではないので好みは分かれると思うのですが、かなり対応力が高いピックアップだなと思います。

それぞれピックアップの切り替えに合わせて、マルチエフェクターのパッチを作っています。

ピックアップの出力がそれぞれ違うので、リアは歪み量を少なめにした音作り、フロント・センターのハーフトーンは少し歪み量を多めにした音作りなどで使い分けています。


”その他にこだわっているところはありますか?”


このギターは、デフォルトでかなり今風の作りになっていて、ローラーナット・ロックペグというチューニングが狂いにくい仕様になっています。

音、云々よりもプレイアビリティに重点を置いているので、そういったプレイする上でのストレスにならないような仕様が好きです。


”使用弦について”

Elixir OPTIWEB 009-042


普段は、ElixirのOPTIWEB 009-042を使用してます。

ですが、たまに気分で009-046に変えたりもします。笑



エフェクターについて


”使用しているエフェクターについて”

Vivie CLIONE


バッファー兼クリーンブースターです。マルチエフェクターGE200の前に繋ぎ、常にかけっぱなしにすることで、デジタルっぽさを緩和する目的で導入しました。

音痩せ防止や音自体を補正する目的もあります。

ブースターとしても使用できるので状況に合わせて、用途を変えて使用しています。


MOOER GE200


小型で持ち運びが楽で音質も良いマルチエフェクターを探しており、最新の製品をチェックしていたところ、このエフェクターを見つけました。

アンプシミュレーターが内臓されており、イベントでの演奏でミキサーに直接接続してでの音出しが可能だったり、スペースが小さいといった場合でも、柔軟に対応できるのでとても重宝しています。

とにかく小さくて軽いのでギグバッグにも入りますし持ち運びが楽です。


”MOOERでの音作り”


『ディストーションサウンド』


RIET(Suhr RIOTモデリング)→「POWER BELL DS」Engl(E645 POWERBALLモデリング)


・「POWER BELL DS」Engl(E645 POWERBALLモデリング)

・「RIET」(Suhr RIOTモデリング)

※歪みペダルをブースター的に使っています。音が太くなる。

メタルやハードロック、ロック系のアニソンなんかはこの設定で弾いています。


『ギターソロ』


ギターソロの場合は、ディストーションサウンドのまま、MST80に上げてデジタルディレイを短めにかけています。


・「ギターソロ」ディレイ設定


・CITRUS 50(ORANGE OR50のモデリング)

・PURE BOOST セッティング

ジャキジャキ系のカッティングは、この設定で弾いています。

アンプによっては(JCM2000など)ハイがですぎるのでその場合は、TREBLE・PRESを削ることで調整しています。



”出力方法について”


・ライブ会場でアンプを使用する場合

GE200のキャビネットをスルー設定にしてライブハウスに常設されているJC-120やJCM2000のリターンに挿して鳴らしています。


・ミキサーなどに直接の場合

GE200のキャビネットをオンにした設定でそのままラインでの出力をし、オケと一緒に演奏したりしています。


音量はGE200のMASTERで管理しています。


”RECでの音作り”

Positive Grid BIAS AMP2


主にレコーディングでは、DAW上でBIAS AMP2というアンプシミュレータープラグインを使用しています。


音質がとても良く、デジタルっぽくないというか、結構生々しい音がします。

またRECの後でも、アンプや設定を変えることができるので、クライアントさんから「ギターの音をもっとこうして欲しい」といった要望があった場合でも、すぐに対応できるのが強みです。


IR(※インパルスレスポンスの略称)を読み込みや、曲や内容に合わせて、その都度モデルを選びますが、アンプの細かい調節まで好きなように弄ることができるので、音作りの幅がとても広くとても重宝しています。


BIAS内のTone Cloudから大量のアンプモデルがダウンロードできるので、カテゴリ別で良いパッチをダウンロードして少し調整して使ったりもしています。


最近の動画は、ほとんどBIAS AMP2で録音してます。笑

最初から入っているプリセットを読み込むだけでも、良い音が入っていてたり、使いやすいことから愛用していますね!

個人的には、CrunchのBritish Lead800の歪みを少し絞った音。

HI GAINのSLO100がおすすめです。


※インパルスレスポンス=IRとも呼ばれる。1発だけの幅の無いパルスに対する反応の事。

音の信号とコンボリューション演算を行う事により、残響効果エフェクトであるリバーブを発生するコンボリューションリバーブで使われる。


”エフェクターへのこだわりについて”


新しい物好きで、特にマルチエフェクターに関しては、新製品が発売される度にチェックするようにしています。

やはりデジタル系の製品に関しては新商品であるほど、

音質は良いと思うのですが、それにプラスαして、ビンテージのアナログ系コンパクトエフェクターを組み合わせたりして、デジタルの綺麗さにアナログ特有の太さだったり暖かみを混ぜることで、自分の音を追及しています。


”使用しているDAWソフトについて”

Studio one4


元々SONARを使っていたのですが、サポートの終了に合わせてDAWの移行を考えていたところ、Studio oneの評判がとても良かったので移行しました。

別のDAWからの移行などもスムーズに行えるので最初からストレスが全くなかったです。

音質・操作感もとても良く、作業効率もかなり上がりました。

随時アップデートされているので、今よりもどんどん使いやすくなっていくのかなと思います。


Numark N-Wave360


このスピーカーは、DJ用でしたが、なんとなく選びました。笑

ミックスまでの作業をヘッドホンで行うので、あくまでスピーカーは、リスニング用、バランスの確認用として使用しています。


AKG K240Mk2


長時間ヘッドホンで作業をしていると、耳や頭が痛くなることが多々あったのですが、このヘッドホンは装着感がとても良く長時間でも一切ストレスがなく、作業に集中することができます。

音質も良く、フラットな感じなのでREC・ミックス作業は、このヘッドホンをメインで使用しています。


ROLAND QUAD-CAPTURE UA-55


録音や、演奏生放送などをする際に、PCの音源とライン入力をミックスし、音量バランスを調整できるので、とても重宝しています。


Panasonic DMC-G6


ミラーレス1眼で60FPSで撮影できるものを探していたところ、良いものがあったので購入しました。

写真撮影では使わず、完全に動画撮影用として使っています。


”RECへのこだわり”


ギターのバッキングは、ある程度1コーラスなど、おおまかが流れでの録音。

A・B・サビで完全に分けてとる録音の2択です。


コードワーク系の曲は、前者のやり方で録音します。

細かいフレーズやアルペジオ系が多い曲は、後者で録音することが多いです。

上物や細かいフレーズなどは、パンチインしつつ波形編集を駆使しています。

ギタリストとしてのこだわりよりも曲を最優先で考えています。


クライアントさんから依頼を頂いた場合、マストの録音や音色違い、上物フレーズなどを提示して、あくまで素材として自由に差し替えたり、波形編集たりして使って頂いて、いらなければ切ってくださいという形が多いです。


自分のこだわりは演奏動画で発散すればいいかなと思うので、とにかく曲が良くなるようにっていうのを心がけています。


”音作りについて”


基本的にディストーション系・クランチ系・クリーン系を自分の音で作っておいて、そこから曲に必要なエフェクトなどを現場に応じて足しています。

アーティストさん・ヴォーカルさん第一なので、音作りもあまり中域を出しすぎないように気をつけたり、あくまでバックバンドに徹しているのですが、曲中でギターが目立つべきリフ・ソロは、がっつり音量を出して曲がかっこよくなるようにパフォーマンス含め意識するようにしています!


”きこりさんの理想の音とは?”


理想の音は、RECかライブによって変わってくるのですが、

RECではやはりそれぞれの楽曲対して、最適なギターの音というのがあると思うので、それを目指して試行錯誤しています。

サポートでのライブは、バンドとしてまとまって聴こえてくれれる外音が良ければ良いと思っています。

PAさんと連携取りつつ、現場での音作りをします。

ほぼおまかせしてますけど。笑


中音は、自身がモニタリングしやすい音を意識しています。

自身のライブは、ギターインストメインのセットリストになるので、MIDバリバリで良い感じに歪ませた音にディレイをかけて、ソロを弾きまくるのが自分の中で完成している1つのスタイルだと思っています。


様々な会場での出音差を埋める対策としてJC-120用とMarshall系用にそれぞれマルチエフェクターの中でパッチを用意しています。

リターン端子に挿してアンプのプリアンプをスルーして、マスターはマルチエフェクター側で管理をしています。

アンプの個体差にそれほど左右されないので、どこでも同じ音が出せるというのが利点です。


機材トラブルが少ないことや、マルチエフェクターとの相性も良いことから、自分は進んでJC-120を使っています。


またお客さんが多くてステージが低い場合だとLowを多少出すように意識しています。

小さいステージでアンプがない場合なんかはライン出しでライブします。

マルチエフェクター内のアンプシミュレータを使用し、ミキサーに直接接続が可能なので小型マルチがめちゃめちゃ役立っています。


”音楽性やルーツについて”


Mr.ChildrenやBUMP OF CHICKENが好きでよく聴いていたこともあり、邦楽のコピーからギターを始めました。

コピーする以外にも、それぞれの楽曲のコードや作曲の理論を分析していました。


高校生の頃にOzzy OsbourneのRandy Rhoadsに影響を受け、シュレッド系のギタープレイに憧れて洋楽のHR/HMやブルースなどをかなり弾いていたので、そういった要素やプレイスタイルというのが今の僕を作り上げたルーツだと思います。

他にもMr.BIGやRed Hot Chili Peppersなどをよく聴きました。

中でも、Mr.BIGのPaul GilbertやStevie Ray Vaughanにも影響を受けました。


“ギタリストとしてのこれから”


アーティストとしてのプレイと依頼頂く楽曲のRECで求められるプレイは、それぞれ違うと考えています。

RECでのプレイは、プレイ表現力豊かで味があるギターが弾きたいと思ってます。

アーティストとしてのプレイは、楽曲が活きるフレーズを的確に当てはめることができるギタリストを目指しています。

その上でこのギターのフレーズいかしてるなと思ってもらえるようなプレイをしていけたらなと思っています。



以上、インタビュー

アーティストとしての目線だけでなく、「弾いてみた」や様々なレコーディングでもギターを弾く、きこりさんだからこその音作りやシステム、思考。

機材が日々、進化していく中でもアナログの良さを残すためのセッティングなど、きこりさんの音へのこだわりが垣間見えたインタビューとなりました。

今後も「弾いてみた」ギタリストとして最前線を走り、多くの方々にきこりさんのフレーズや音というのが、届くのではないでしょうか。

今後も楽しみです。



【Biography】

2010年より「きこり」名義での活動を開始。

YouTubeにて「弾いてみた」や「機材レビュー」などの動画投稿で動画総再生数は2000万回を越える。

ライブやイベントでは「ニコニコ超パーティー」、ゲームイベント「闘会議」などで演奏。

また、わーすた、ボーイフレンド(仮)、FES☆TIVE、SAMURAI TUNES、8 beat Story♪などのアイドルグループ、声優、スマホアプリのレコーディング・収録に参加するなど、精力的に活動中。


きこり 【パチンコ・パチスロメドレーをギターで弾いてみた】


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