Chased by Ghost of HYDEPARK HiRO「それぞれの音、十人十音」

Chased by Ghost of HYDEPARKのベーシスト「HiRo」さんに使用機材や音作り、プレイスタイルについてインタビューさせていただきました!


ベース編


AtelierZ N265について

以前までは、AtelierZの4弦ベースを使用していましたがチェイスド(※1)に加入するタイミングで5弦ベースを導入しました。


AtelierZのベース自体は、バンド活動を始めた時からの付き合いで10年以上使用させてもらってます。

※1 チェイスド (Chased by Ghost of HYDEPARKの略称)


AtelierZ N265のカスタム


ベース内部

ベース内部のサーキットユニットはBARTOLINI XTCT・BARTOLINI MCT375を使用しています。


ベース本体のミドルのツマミをベース内部に入れています。


以前はツマミの一部が2段タイプのツマミになっていましたが、ケースに入れる時に壊れやすいため、ミドルのツマミを本体の中に入れました。

ベース外見


ツマミの下に付いていた透明のプレートを外しています。


理由としては、以前使用していたAtelierZのBETAシリーズにはこのプレートが無く、個人的に無い見た目が好きだったからです。笑


ストラップピン


ストラップピンをSCHALLERのピンに交換しています。


以前までは、DUNLOPを使用していましたが、取り外しが楽なSCHALLERに交換しました。


AtelierZ N265のピックアップ


手元のEQのツマミでTreble 6・Bass 4・Middle 10に設定しています。


ベース本来のパワーが強く、低音の帯域が30hzと低いところから出ているため、ブーストし過ぎると他の音をマスキングしてしまうため、手元のツマミを少しだけにして、あとは足りない低音域を足元のエフェクターで補強しています。


ミドルフルテンへのこだわり


ベース本来の音の立ち上がりを重要視しているので、どんな状況でも絶対に手元のミドルはフルテンにしています

5弦ベースへのこだわり


チューニングの低い楽曲、レギュラーチューニングの楽曲、両方対応できるので5弦ベースを使用しています。


ダウンチューニングでセッティングしたベースは、使えるところが限られてくるので、、、。


チェイスドにのみ特化するわけではなく、サポートなど様々なバンドで演奏することも考慮したセッティングにしています。



ベースに求めるもの


ベースの重量感は特に重視しています。


重たいベースの方が「どしっ!」としたローエンドが出るイメージがあり、実際に以前、軽い個体を使用していた時があったんですけど、低音の鳴りに物足りなさがあったので重量の重い個体を探してこのベースを選びました。


肩凝りますけどね。笑


使用弦について

1~4弦にElixirの45-105、5弦に130mmを使用しています。


5弦は、130mmの弦を使用することでチェイスドの楽曲に対応できる太いサウンドが出すことができます。


1~4弦は基本的にレギュラーの感覚で弾きたいので45-105の弦を使用しています。


弦の交換頻度


自身のバンドとサポートのバンドを合わせるとライブ本数がかなり多くなるため、3ヶ月に1回の頻度で 交換しています。


僕の場合、コーティング弦以外を使用すると2回ライブしただけで汗で弦が死んでしまうのでコーティング弦必須ですね。笑


エフェクター編


接続順について



ベース → ワイヤレス → コンプレッサー → TDC DI → Sansamp → オーバードライブ → DARKGLASSで全てを直列で接続しています。


各エフェクター解説


SHURE GLXD16

チューナー兼ワイヤレスのエフェクターです。


他のワイヤレスと比べると自動的に空いているチャンネルを探して接続してくれることで混線しにくいです。


ワイヤレスなのに音痩せや音の劣化がなく、逆に音が太くなりました。


BOSS BC-1X

このコンプレッサーは、常にONでスラップと普通の演奏時とのレベルの差を極力減らすために使用しています。


常時ONにしているため、コンプ感が薄くナチュラルなセッティングにしています。


ナチュラルなセッティングにすることで右手のピッキングニュアンスを残しつつも思い切ったピッキングができます。


レベルの差だけでなく、散りがちなサウンドを全体的にギュと締める効果も担っています。


TDC DI

このDIはボードには組み込んでいますが、実際には使用していません。笑


以前のシステムでは、ここからラインで音を送っていましたが、今のシステムに変わり、このTDC DIを外して弾いた時に若干、音の明るさが減ってしまったんですよね。


今は実際に使用していませんが、通しているだけで音が明るくなるので接続しています。


BOSS ODB-3

スラップ時のブースターとして使用しています。


スラップの音とマッチして「バキッ」とした音が特に綺麗に出てくれます。


ブースターとして音を前に出すためにGAINを0にして使用していますが、少しの歪みと艶のある明るいサウンドになります。


BOSS ODB-3のセッティング


GainとBalanceを0にして、レベルはMAXにしています。


EQは、Bass・Trebleと共に14時に設定しています。


MXR MINI Iso-Brink

以前までのシステムでは、エフェクターの数が少なかったこともあり、通常のACアダプターを使用していましたが、現在のシステムになり、エフェクターの数が増えたことでIso-Brinkを導入しました。


このパワーサプライは、各チャンネルが完全独立の電源になっており、各エフェクターに安定した電圧供給とトラブルが起こった場合でも、接続されている全てのエフェクターに影響がなく安心です。


TECH21 Sansamp BASS Driver DI V2

常時ONで使用するDarkglassと同様に音作りの核になるエフェクターです。


元々Darkglassを単体で使用していましたが、サウンドにパンチが足りず、Sansampを導入しました。


良くも悪くもSansampの音と言われたりもしますが、同時にサウンドにパンチが出ます。


TECH21 Sansamp BASS Driver DI V2のセッティング


低音域のBassとMiddleを上げ、高音域のTrebleとPresenceを削っています。


歪みは0に近いセッティングにしています。


ほぼ0にしていても若干歪みが乗り、Sansamp独特の音の荒々しさも出ます。


下部のボタンの設定は500hzのみブーストし、その他はデフォルトのまま使用しています。


Darkglass Electronics Microtubes B7K Ultra V2

常時ONで使用するSansampと同様に音作りの核になるエフェクターです。


Sansampと組み合わせて使用していますが、歪みの要素はDarkglassをメインで使用しています。


高音域の出音がとても綺麗なので歪ませても芯のしっかりとした気持ちの良いサウンドになります。


Darkglass Electronics Microtubes B7K Ultra V2のセッティング


下段のスイッチをLow Midを1Khzに合わせることで少し削っています。


Hi Midは3Khzに合わせることでフラットにしています。


上段のスイッチ・グラントスイッチは、フラットに設定しています。


DarkglassとSansampの組み合わせ

2台を組み合わせて音作りをすることでDarkglass・Sansampの両方の良さを活かすことができます。


Darkglassは綺麗な音を活かすために、主に高音域と歪みの要素を担っています。


Sansampだけで使用すると中音域を調整した時にどうしても必要な音域も削れてしまうことがあり、高音域を出してしまうと荒々しさが強すぎて歪んだ音が潰れる原因にもなってしまうため、Sansampの足りない要素をDarkglassで補っているイメージです。


逆にSansampは独特の荒々しさと低音域の要素を担っています。


Darkglassだけで使用すると低音域の位置が高く、お腹に来るような低音が出ず、音がどうしても綺麗になりすぎるため、Darkglassの足りない要素をSansampで補っています。


HiRoさんにとってエフェクターとは?


ステージングを支えてくれるというか、気持ちよくステージングをするためのものです。


コンプレッサーを導入をしたのもスラップだから右手で細かい調整をするのもプレイヤーとして大事だと思いますが、お客さんに見せる視覚的要素の部分を重点的に置いた時にそこまで気にしてられないので、エフェクターを駆使することで手元を難しく考えず且つ気持ちいい音でステージングに集中させてくれるものです。


自分の好みの音出せたら弾いててテンション上がってきますから。笑


シールド・パッチケーブル編


メインケーブルについて



エフェクターからアンプへのケーブルはORBのシールドを使用しています。


以前まで使用していたケーブルと比べるとビックリするくらい音が変わりました。


どうしてもシールドは各メーカーによってEQが少し変わってしまい、削りきれない余計な音域が膨らんでしまうことがありましたが、ORBのシールドにしたことで音が信じられないくらいクリアなサウンドになりました。


パッチケーブルについて



全てのエフェクターを繋ぐパッチケーブルはFREE THE TONEのケーブルを使用しています。


今までパッチケーブルを特に意識していませんでしたが、FREE THE TONEに変えたことで音がクリアになり、安心感が増しました。


アンプ編


TC ELECTRONIC RH750について

ベーシストのKenKenさんのレビュー動画を見たことがキッカケで知りました。


実際に弾いてみると音が太く、且つミドルが綺麗に出たので購入しました。


メモリー機能が搭載されているため、基本となる音のメモリーを設定して、そこから会場に合わせて音作りをしています。


内蔵のコンプレッサーとチューブトーンは使用していません。


TC ELECTRONIC RH750のメモリーチャンネル


基本的に2チャンネル使用しています。

楽曲で使い分けるのではなく、Chased by Ghost of HYDEPARK用とサポート用として使い分けています。


TC ELECTRONIC RH750のセッティング(Chased by Ghost of HYDEPARK)

チェイスドで演奏する場合は、中音が爆音なのでボリュームを上げています。


EQは、Gain9時・Bass11時・Low Mid14時・Hi Mid11時・Treble14時と中低音域に重点を置いたサウンドに設定しています。


TC ELECTRONIC RH750のセッティング(サポート)


サポートで演奏する場合は、ラインの音をメインで使用しているのでボリュームを絞っています。


EQは、チェイスドのチャンネルと比べると更に低音を絞ったスッキリとしたサウンド にしています。


電源ケーブルについて



NUDE CABLEを使用しています。


先輩から教えてもらって購入しましたが、純正のケーブルと比べると音がかなりスッキリして綺麗になりました。


値段もお手頃なんでオススメします!


アンプに求めるもの


何よりアンプは中音のモニタリングしやすい音を作ってくれるものだと思っています。

お客さんが聴く外音とは違い、ボーカルが歌いやすく、バンドのアンサンブルを壊さないためにアンプから出力される中音も大切なものだと思います。


プレイスタイル・音作り編


プレイスタイルについて


主に指弾きで2フィンガーとスラップ奏法で演奏しています。


ピック弾きが苦手ということもありますが、細かいピッキングの緩急やスラップへの移行のしやすさが指弾きで演奏する大きな理由です。


ピッキングニュアンスへのこだわり


基本的に常に全力でピッキングすることを心がけています。


曲で落とすところはもちろん落としますが、それ以外のシチュエーションでは全力で弾いています。


ただ全力でピッキングするのではなく、野球で言うファールチップを打つようなピッキングで指を振り抜くような弾き方を意識しています。


そうすることで立ち上がりの速いピック弾きのようなサウンドになります。


実際に波形で見た時も、しっかり弾いたピッキングをした方が「ドン!ドン!ドン!」という強い波形になります。


フレーズとベースライン


ベースラインの構築は出し惜しみをせず、一度自分の全てを出してそこから削っていくと決めています。


ある程度は邪魔をすることも大事なのかなとも思います。


最低限、ボーカルを邪魔しすぎない程度でドラムとの兼ね合いを考えた上で全力で行くというか、それ以外は基本的に考えないですね。


ステージングへのこだわり


ステージングってライブにおける大きな視覚的要素だと思っていて、CDや音源では味わえない観ていて 「カッコいい」「面白い」と思える要素なんですよね。


「演奏」+「ステージング」ではなく、「演奏」×「ステージング」だと思っています。


演奏だけだと大したことではなくても、そこにステージングが加わることで演奏が強調されたり、ステージングが更に強調されて、それぞれに相乗効果がもたらされると思います。


理想のサウンド


僕が思う理想の音は、存在力のあるクリアなサウンドです。


バンドとして「ベースの音があんまりわからない音」というより「ベースめっちゃかっこいい!」という音を出したいんですよ。


一回聴いたら忘れられないみたいなベースサウンドは理想ですね。



音楽性・ルーツ編


ベースとの出会い


友達とバンドを組むことになり、最初ギターをやっていましたが、ギターとドラムは友達がやることになり、「じゃあ、俺何しよ?」となった時に「ベースやれば?」というのがベースとの出会いでした。


これもよくある理由なんですけど「弦4本やから簡単やで」みたいな。笑


そこから初心者セットのベースを購入したことが始まりですね!


影響を受けた音楽


ベースを始めて、少しした時にマキシマムザホルモンの「ぶっ生き返す」が流行っていて、聞いてみると 「ベースすごい音出てるな」と思って調べていくと、ベースの上ちゃんがRed Hot Chili Peppersがめっちゃ好きだと知り、Red Hot Chili Peppersの「Mother's Milk」というアルバムの「Stone Cold Bush」 を聞いた時に、よく皆言いますけど電撃が走ったんです。笑


「何これ!?」みたいな。笑


そこからRed Hot Chili Peppersに大きく影響されました。



ベーシストHiRoを作ったプレイヤー


Red Hot Chili Peppersに影響を受けてから、ファンク・ブルース・ゴスペル・ラウドロックなどの音楽に影響を受けました。


その時にいろんなベーシストを知ったんですけど、中でもKenKenさんの存在が大きかったですね。


プレイスタイル・ピッキング・機材まで大きく影響を受けました。

あとアーティストとして、個人的にティム・バートンからも大きく影響受けましたね。



音楽で生きていく


「音楽で生きていく」と思ったキッカケは特にありませんでしたが、趣味の延長線上でベースをやり続け、バンドを組み、色々な人と出会っていくうちに必然的にプロ意識に変わっていきました。 


ベーシストHiRoの今後


自身のバンドに収まりきらず色々なジャンル、色々な現場でプレイしたいと思いますね。


もっと知らない世界、景色を見たいというか、、。


サポートもレッスンもそうですけど、ベーシストとしての活動の幅を広げたいと思っています。


それであって、ひたすらに真似できない唯一無二のパフォーマンス、プレイスタイルを極めていこうと思います。



以上、インタビュー


最大限のパフォーマンスを支えるシステムを足元に構築するHiRoさん。

自らが考えるベストな音作りを行いながらも、ライブではシンプルな操作性に秘められた システムはこだわりが詰まったものでした。


「ミドルは絶対に下げない」そのこだわりには、バンドマンというよりも1人のベーシストとしての魂のようなものを感じました。


どんな楽曲やバンドにも自らが後悔しないために全力を尽くすスタイルへの周囲からの評価も高く、今後「Chased by Ghost of HYDEPARK」以外でもベーシスト「HiRo」を観ることが多くなるでしょう!


-Profile-



HiRo

学生時代にベースと出会い「Red Hot Chili Peppers」、

ベーシスト「KenKen」に影響を受け、今のプレイスタイルに至る。

Chased by Ghost of HYDEPARKだけでなく様々なバンドのサポートを務める


Chased by Ghost of HYDEPARK


2017年1月、1st ミニアルバム「2sideS」をリリース。

2ヶ月でソールドアウトを果たす。

5月から関西圏のTSUTAYAにてEPのレンタルを開始。

7月には台湾で行われる大型フェス「Wake Up Fes 2017」への出演も果たし約200人を動員。

8月、New EP "ESCAPE"、Split Album "THE WALL"をリリースしツアーを敢行。

10月、サポートベーシストであったHiRoの正規加入が決定 。

2018年 1月19日にはNew Single "SINK"をリリース。

同年6月には2nd Single "FEAR"をリリース。

7月には2年連続となるWake up fesへの

出演を果たし約300人を動員。

10月にはMinami Wheel2018、ドギマズン2018に出演。

11月には台湾ツアーを実施し、各日程120人以上を動員し

地元メディアの取材を受けるなど反響を呼ぶ。

また11月20日、2nd mini album"HUNTING GROUND"をリリース。


2019年1月、Gu Isseiの正式加入が発表された。

また5月24日にはキャリア初となるワンマンライブを行い成功に終わる。



Chased by Ghost of HYDEPARK HP


https://www.chased.co


Chased by Ghost of HYDEPARK MV


​other CONTENT

about COMPASS

​大阪府茨木市小川町1-6

tel 072-626-2446

平日 AM8:00〜PM4:00

COMPASS