暴想ソプラノバイエルン 稜 「それぞれの音、十人十音」

「暴想ソプラノバイエルン」のギターボーカル「稜」さんに使用機材や音作り、プレイスタイルについてインタビューさせていただきました!


ギター編


Van Zandt BronsonⅡについて


Van Zandt BronsonⅡ


以前、使用していたギターが癖の強いじゃじゃ馬なギターだったので、扱いやすく使いやすいギターを探しに楽器屋さんに見に行った時にこのギターを見つけました。

実際に試奏し、扱いやすく音も良くて、Van Zandtの中では安価だったため、即決で購入しました。


Van Zandt BronsonⅡの特徴


歌の後ろでしっかりと支えてくれるレンジの広いギターですね。

レンジが広いギターですが、音がしっかり安定するので音作りで悩むことが減りました。


Van Zandt BronsonⅡのピックアップ使用用途


基本的にフロントピックアップを使用しています。

激しい楽曲のブリッジミュートをする時はリアピックアップを使用しています。

センターは、使用していません。


Van Zandt BronsonⅡのツマミ


ツマミは基本的にMAXで使用しています。


ただ、ライブ中などでAメロ・Bメロなどの時に、ボリュームノブを使用して楽曲にダイナミクスをつけるために使用することもあります。


Van Zandt BronsonⅡの塗装


Van Zandのギターは元々塗装が薄いと聞いていましたが、自分が思った5倍くらい削れました。笑


このギターは1年しか使っていませんが、ここまで削れちゃいましたね。笑


対バンにもこのギター長く使っているんですかと聞かれますが、「いや、まだ1年くらいです」って笑

ピッキングの位置もあって、主にフロント周りが時に削れてますね。

でもまぁ、ツルツルしてるよりは格好いいかなって!


Van Zandt BronsonⅡへのこだわり


このギターは、とにかく軽いんですよ!


”軽さ”というのは武器だと思っていて、ギターが軽い分、思い切りの良いステージングができるのもこのギターならではだと思っています。


ネックとボディの繋ぎ目が良く、とにかく弾き心地も良くて、アンプを通さない生鳴りでも気持ちいいですね。


使用弦について

Elixir LIGHT 10-46


Elixirの10-46を使用しています。


本来、このギターには0.011mmの方が弦の張り感が良いのですが、使用感と弾き心地から0.01mmを使用したいので、0.01mmを使用する代わりに弦高を高めに調整することで張り感も丁度よく設定しています。


交換頻度について


Elixirはコーティング弦で耐久性があり、2、3ヶ月に1度交換しています。


ライブが頻繁にある場合は、弦が削れたり、目に見える劣化がある場合に交換しています。


エフェクター編

接続順について


BOSS TU-2 → DigiTech Whammy → Ibanez TS808 → Suhr Riot → Z CAT Hold Delay Chorus

ボードの端に置いている「Ibanez TS9」は、バンドの状況や音作りに合わせてTS808と入れ替えて使おうと思っています。


各エフェクターについて


BOSS TU-2

このBOSSのチューナーは昔から所持していて、視認性もよく、耐久性もあるので使用しています。


今後は、ピーターソンのチューナーのようなストロボチューナーを導入したいと思っています。


DigiTech Whammy(第5世代)

バンドのダイナミクスに合わせて、自分の感情を表現するために使用しています。


どこでどう使うなどは決めず、感情の昂りやダイナミクスに合わせて使用しています。

ペダルがあると細かいニュアンスが出せ、飛び道具としても使えます。


主に”オクターブ+原音”と”オクターブのみ”の切り替えをライブ中に行っています。


Whammyでの音痩せ


これまでのWhammyでは音痩せが気になっていた方も多いらしいですが、使用しているWhammyは、第5世代のもので、心配していたほど音痩せしないイメージですね!


直列で使用していて、特に音痩せを感じたことはありません。


Ibanez TS808

ディストーションサウンドより、オーバードライブサウンドでのカッティングのフレーズなどが増えたことで、このTS808を導入しました。


様々なオーバードライブでの音作りをしていく中で、TS系だなと思い、Tubescreamerの中でもTS9・TS808・TS miniを弾き比べた中で、このTS808を購入しました。


TS808単体や、RIOTのブースターとしても使用しています。


レベルは現場での調整になりますが、その他のツマミは12時に設定しています。


Ibanez TS9

TS9は、TS808に比べて、低音域・歪みの成分が強く、TS808よりTS9は強すぎるということから、今ではメインで使用していません。


TS9は、今後のレコーディングや様々なシチュエーションでTS808と使い分けたり、音作りの引き出しとして使っていきたいと思っています。


Suhr Riot Reloaded

メインの歪みで使用しているエフェクターです。


Riotには、どちらかというとリードギターが使うイメージがありましたが、実際に使ってみると様々なジャンル・フレーズにも対応できるほど、使いやすいエフェクターでしたね。


Riotのセッティングの中でもDistのツマミは、環境やJC-120の個体差によってガッツリ上げたり、逆にかなり絞ったりする時があります。


Riotを使用してからの変化


Riotを使用し始めてから、音作りのしやすさが格段に上がりました。


JC-120の個体差でライブ毎にセッティングが変わる中で、そのツマミがどこにあっても嫌な音にならないということです。


嫌な音にならないというのは、対バン形式でライブをするバンドにとってとても重要なことだと思うんですよね。


短い転換やリハーサルの中で、難しい音作りを行うことは大変だからこそ、嫌な音にならないことはかなり重要だと思います。


Z CAT Hold Delay Chorus

偶然、楽器屋さんで安くなっていたので購入しました。


アナログディレイの中でも音質が良く、感覚的に操作できることから重宝しています。

TAPテンポがついているのでライブ中でも楽曲に合わせて、足元で調整ができることがかなり便利ですね。


主な使用用途について


主にクリーンサウンドでのアルペジオで使用しています。


シンプルな使い方ですが、やっぱりディレイを使用することでフレーズに奥行きが生まれ、世界観や自分が思っている音を再現するにはこの使い方が一番だと思っています。


VOCU Baby Power Plant Type-B

サイズ感・見た目・使い勝手が良く、VOCUの電源を使用しています。

Whammy以外は、このVOCUから電源を取っています。


稜さんにとってエフェクターとは?


音質や好みなどもありますが、その中でも”分かりやすさ”が大事だと思っています。

エフェクター1つ1つに役割を持たせ、俺自身もそれをしっかり理解することだと思っています。


シールド・パッチケーブル編


ケーブルについて

メインのシールド・エフェクターボード内のパッチケーブルの全てで自作のケーブルを使用しています。


BELDENの9395のケーブルとSWITCH CRAFTのプラグを組み合わせています。


アンプ編


JC-120について

ライブハウスに常設してあるJC-120を使用しています。


Van Zandtのギターに変えてから個体差が激しいJC-120でもしっかりと対応できるようになったことから使用しています。


JC-120の音作りについて

音作りをする際にJC-120のチャンネルリンクをするかしないかをライブハウスの環境・JC-120の個体差によって考えています。


“チャンネルリンクなし”での音作り

2chのHighにインプットをして、Bass・Middle・Trebleのツマミを12時に合わせ、ディストーションはOFF、リバーブは11時頃にしています。


ボリュームは現場次第で調節しています。


そこから、細かなEQの調整を行いますが、その中でも音作りのキモになることは、TrebleとBrightスイッチのバランスです。


BrightスイッチをONにして、Trebleを下げた時の高音域の出方、BrightをOFFにして、Trebleを上げた時の高音域の出方、どちらが良いのかその環境に合わせてセッティングしています。


”チャンネルリンクあり”での音作り

1chのHighから2chのLowにチャンネルリンクを行い、2chのHighにインプットをします。

2chでは、Middle・Trebleのツマミを12時に合わせ、Bassを0にします。


1chでは、BassとVolumeを調整します。


1chは低音域の成分・2chは高音域の成分とスピーカーを2台使用することで、音に立体感を持たせています。


チャンネルリンクの使い分け


チャンネルリンクは低音域が納得いかない場合や低音域が足りなかったり、音の抜けが悪かったりする時に使用しています。


基本的にそういった状況の時は、JC-120の個体差でスピーカーがヘタっていたり、逆に新しいものでもパリパリした音になっていたりすることが多く、その対策としてチャンネルリンクを使用しています。


アンプに対して求めているもの


アンプには、綺麗なクリーンサウンド・エフェクターの音乗りを重視しています。


クリーンサウンドへのこだわり


俺が考えるクリーンサウンドというのは、クランチサウンドから手元でボリュームを調整した音ではなく、とにかくクリーンなサウンドのことだと思っています。


アルペジオを弾く時に歪み要素が少しでも含まれていることがどうしても嫌なんですよね。


歪みの成分がクリーンサウンドに含まれていると楽曲の緩急が少し弱くなってしまうんですよね。

『暴想ソプラノバイエルン』には緩急が大事なので、特に意識しています。


そのため、音作りをする上でクリーンサウンドをしっかり出すようにして、TS808をONにしてもガッと上がるようなセッティングにはせず、何もONにしていないクリーンでも音が届くようにセッティングしています。


音作り編


使用ピックについて

CLAYTONのおにぎり型0.8mmを使用しています。


僕のピックの持ち方が人と違い、特殊なんですよね。笑


普通の方は、ピックを親指と人差し指の2本で持つ方が多いと思いますが、僕の場合、親指・人差し指・中指の3本でピックを持つので、ピックの面積が必要になる為、おにぎり型を使用しています。


プレイスタイルについて

ピッキングを特に意識しています。


ピッキングといえば、ピッキングニュアンスかと思われますが、同じピッキングでも僕は、弦へのピックの入り方を特に意識しています。


ピックの入り方とは、弦に対してピックを水平・垂直に入れることですが、簡単なように見えて、実は結構意識しないと難しいことなんですよね。


ピッキングニュアンスのタッチの強弱だけではなく、ピックの入る角度でもかなりニュアンスが変わります。


実際に楽曲のBメロ~サビに行くところや、アルペジオなどの音のダイナミクスをつける必要があるフレーズでも、エフェクターや手元のボリュームを使用しなくても、自分のピッキングが変わるだけでここまで変わるんだと分かってから特に意識するようになりました。


楽曲のフレーズについて


ギターボーカルになる前は、ギタリストになりたかったので、今でもできる限り自分で弾けるフレーズは弾きたいと思っています。


歌がない時などに歌の代わりにフレーズを入れたりすることで、楽曲の幅が拡がるのでもう1人のギターだけではなく、ギター2本でできる限界にはどんどん挑戦していきたいなと思っています。


理想の音作りについて


音作りの頂上というのは、イマイチ分かっていませんが、歌に絡んだバッキングの音がとても大事だと思っていて、音作りも絶対に歌の邪魔をしない中にも存在感があるバンドのベースとは別の大黒柱のような音が理想だと思っています。


ギターボーカルの音作りは、歌いながらだからこそ、自分の声の音域などによって、音作りが変わるんですよね。


そういうことってギターボーカルじゃないと気づかないと思うんですよ。

だから、よくギターの音作りを聞かれますが、”ギタリストの音作り”と”ギターボーカルの音作り”は、また違うものだと思って音作りを行っています。


音楽性・ルーツ編


音楽との出会い


一番聴いた音楽は、2000年代前半の邦楽ロックですね。


BUMP OF CHICKEN・ASIAN KUNG-FU GENERATION・音速ライン・藍坊主・9mm Parabellum Bulletやストレイテナーなどのみんなが良く知っているようなバンドですね。


邦楽を聴くばかりで逆に洋楽は全然聞きませんでした。


その中でも、音楽を始めたキッカケはBUMP OF CHICKENでした。


最初はギターではなく、BUMP OF CHICKENのチャマに憧れてベースを弾こうと思っていたんですよ。笑


でも、その時にベースを持っている友達がいなくて、ギターを持っている友達ばっかりだったので、ギターを借りて上の4弦を使ってベースの練習をしようと思っていましたが、練習をしているうちに気がついたらギタリストになっていましたね。笑


ギターボーカルになったきっかけは、最初に組んだバンドのボーカルが「一人で曲作るの大変だから一緒にやろうよ」っていうのがきっかけで曲を作るようになって、歌うようになって、、、

今では曲作り大好きになってしまったんですけどね。笑


音楽で生きていく


音楽で生きていくっていうのは、ハッキリと決めたのではなく、小さな覚悟を積み重ねてきたんですよね。



もっとこうしたい、もっともっとって、、、。



そしたら気づいたら地元の岡山を出て、大阪でバリバリ活動するバンドになっていて。

そうして、小さな覚悟を積み重ねて続けてきたことで、気がつけばお客さんが増えてきて、、、


どこが音楽をやろうって決めたタイミングなのかは分かりませんが、ハッキリと音楽が楽しいと思ったきっかけが、人生初ライブでした。


地元岡山で組んだバンドで初めてステージに立った時に、30分のステージが10秒くらいに感じました。


頭真っ白なんですけど、楽しかったっていう感覚がずっと残っていて、、、。


その時に「あっ、俺これだわ」って、、、。


それが僕のバンドマンとしての最初の覚悟でしたね。


これからについて


今、バンドとしては、ちょっと宙ぶらりんな状況ですが、新しく入ったギターの翔が結構な覚悟を持って加入してくれたので、僕も頑張らなきゃと思っています。


もちろん今後もそんな俺達を近い覚悟を持ってくれるメンバーを探してやっていきたいと思っています。


バンドとしての活動だけではなく、個人としてバンド以外にも視野を広げようと思っています。


楽曲の提供・MV作成など、マルチに様々なことに挑戦したいと思っています。


でもそのマルチにやるというのも、自分のバンドの「暴想ソプラノバイエルン」ががっつりと動けるようになった時にバンドに活かすためにやりたいと思っています。


以上インタビュー


ギターボーカルだからこその音作りを行う稜さん。


シンプルなセッティングの中にもギター・エフェクター・アンプのそれぞれに役割を与える細かなこだわりをしっかりと持っていました。


これまで「十人十音」では、ギタリストをメインにピックアップしてきましたが、

ギターボーカルにしかできない音作りがあることを稜さんは教えてくれました。


多くのギタリストにもギターボーカルにも、今後の音作りの参考になるのではないでしょうか?


-Profile-

藤井 稜 ギターボーカル


暴想ソプラノバイエルンのギターボーカル

作詞作曲のみならず、バンドのMVを自身で編集・作成やデザインなど

マルチな活動を行っている。


暴想ソプラノバイエルン


大阪発ロックバンド

2013年1月にGt.Vo 藤井稜を中心に前身バンドを経て本格的に始動する。


2nd Single「合図花火」はタワーレコードデイリーチャート5位を記録し、完売させる。


FM802主催の関西最大フェス『MINAMI WHEEL』に2016年・2018年と出演し、入場規制直前までの集客を記録する。


2019年10月にバンド初のワンマンライブを行い、ソールドアウトという最高の結果を残す。

新メンバーのGt.翔が加入し、関西でも注目されている。


冷静と情熱を描いたような楽曲と感情を解き放つようなライブを武器に関西を中心に活動中


暴想ソプラノバイエルン HP

https://www.bousousopuranobayern.com


暴想ソプラノバイエルン「月の光、影、刺す空、瞳」MV


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