Self-Portrait 百済慎吾「それぞれの音、十人十音」

2019年8月21日(水)に全国流通盤フルアルバム「AT FIRST」がリリースされ、計25ヶ所のツアーが決定している。

Self-Portraitのベーシスト、百済慎吾さんに使用機材や音作り、プレイスタイルについてインタビューをさせていただきました!

ベースについて

”メインで使用しているベースについて”

Fender Japan JB62LH

Fender JapanのJB62LHというレフティモデルを右利きで使用できるように改造して弦を逆に貼って使用しています。

このモデルは、10年くらい前に購入しました。

大学生の頃にアニメの「けいおん!」が流行っていて、僕もめちゃめちゃハマりました。笑

そのアニメの中にベース担当の女の子がいて、当初は演奏目的ではなく、アニメグッズぐらいの勢いで、その女の子が使用しているモデルのベースを購入しました。

つまり、このモデルを選んだ理由っていうのは、僕がアニオタだったという訳です。笑

購入したのは良いのですが、使わないと勿体無いと思い、最初はレフティで使用してみましたが、いくら頑張ってもレフティには慣れなかったので、ナットを交換し、右利きでも使用できるようにしました。

”ピックアップについて”

ピックアップは純正の物を使用していますが、中の配線やコンデンサを交換しています。

ポッドを交換した事がある人はわかると思うんですけど、Fender Japanはミリ規格の部品が使用されており、インチ規格の部品と見比べてみると、見た目の頑丈さが、インチ規格の方が、良さそうな見た目をしているので、全てインチ規格のものに交換しています。笑

配線はベルデンに交換しており、コントロール系の中身はFender USA製のベースと変わらない仕様にして、コンデンサーはオレンジドロップを使用しています。

”レフティベースを右利き仕様にして使用しているメリット、デメリットとは?”

メリットとしては、とにかく目立ちます!

やってる人は全然いないです。笑

デメリットは、とても弾きにくいです。笑

基本的にジャズベースって重量バランスが良いように作られてるんですけど、このベースのように逆にすると、バランスが悪くてヘッド落ちがすごいです。笑

感覚的には、SGやフライングVを持っているような感覚です。

他にも、15フレット以降はカッタウェイが当たってしまうので、その場合は手を逆にして上から弾くしかないという事です。笑

僕は、これに勝手に名前をつけて、「15フレット縛り」って言ってます。笑

要は、15フレット以降でしか弾けないフレーズも1弦や2弦を上手く使って弾けるようにっていうルールを決めています。

”使用弦のメーカーとゲージについて”

ゲージは45-100で、少し細めのロングスケールを使用しています。

Self-Portraitはライブ本数が多く、東名阪などの主要都市だけではなく、様々な地方に行くことがあるので、どの楽器屋さんにも売っているスタンダードな弦がD’Addarioの弦なので、音が好きというよりも、どこでも手に入る弦という点でD’Addarioの弦を選んでいます。

弦の交換頻度はマメに拭いたりしても、2週間に1回交換するようにしています。

ライブが少ない時は弦の劣化も少なく、錆びたりしないので、1ヶ月以上張っている時もありますが、夏場に野外ライブがあった時は弦も錆びてしまいますし、音もくすんでしまうので、すぐに交換するようにしています。

ロングスケールの弦を使用しているのは、レフティモデルを右利き仕様にすると、ペグの位置も逆になってしまい、低音弦がロングスケールタイプじゃないと、弦の長さが足りないんです。笑

”その分、低音弦に関してはテンションが稼げそうな気がしますが、、、?”

全てが逆仕様になっているので、このベースのテンションのかかり方というのも特殊で、基本的には全弦巻き数でテンションを稼いでいます。

ブリッジは、1~4弦のパーツが共通の部品なので、調整して使用しています。

”Twitterで、「ベースやギターは高価なものが正解じゃない!」というツイートをしておられましたが?”

音楽って自分が表現したいことが全てだと思っていて、仮に透き通ったようなベースの音が出したいのであれば、正直、エントリーモデルのベースだと難しい事だと思います。

そういった際に、ハイエンド系のベースが必要になるんじゃないかなと思います。

でも、別にそういった音を求めているのでなければ、高価な楽器というのは必要じゃないと思っていて、自分が出したい音を出してくれる楽器を選ぶ事を僕は一番大事だと思っています。

”そういう意味でも百済さんが使用しているFender Japanはピタッとハマっている?”

そうですね!

このベースは、僕が持っているベースの中では1番古いんですけど、実はこのベースを購入した後に、3本ベースを購入したんです。

中でも高価なFender USAのMarcus Millerモデルの5弦タイプを購入しましたが、音が綺麗すぎるんです…。

ポップスをやったり、綺麗な音を求められるようなバンドなら良いと思いますが、「Self-Portrait」のリハーサルで使用してみると、パワー感が分散して聞こえたり、荒々しさが半減して、しっくりこなかったんです。

もちろん音作りもあるとは思うんですけど、手取り早く求めている音を出せるのであれば、このFender Japanで良いなと思い、今も使用し続けています。

”レコーディングでもFender Japanをメインに使用していますか?”

レコーディングでも、ほとんどがこれ1本です!

他には、Fender Japanで同じモデルのPB62っていうプレベのモデルや、Fender Mexicoのプレベも持っているので、それを使用してレコーディングすることもありますが、やっぱりレフティのFender Japanのジャズベースが良すぎてメインで使用しています。笑

エフェクターについて

”接続順について”

接続は、ベース→ワーミー→プリアンプ→アンプの順番です。

プリアンプの中にセンドリターン、チューナーアウトがあり、アンプまでに挟んでいるエフェクターというのは、ワーミーとプリアンプと、ほぼ直アンに近いようになっていて、最小限の音痩せになる接続になっています。

ワーミーを最初に接続していることには理由があって、センドリターンに接続して鳴らすと、音が綺麗すぎて、間抜けなオクターブの上がり方になってしまうんです。笑

僕的には、狂気に満ちた「ギャー」みたいな上がり方をしてほしいと思って、ワーミーを最初に接続すると、思っているオクターブの上がり方になったので、最初に接続するようにしています。

”プリアンプについて”

EBS MICROBASS II

メインで使用しているEBSのMICROBASS IIというプリアンプですが、Aチャンネル、Bチャンネルの2つのインプットがあり、チャンネル切り替えができます。

Aチャンネルは、クリーンメインでBチャンネルは、歪みメインで作れるようになっています。

プリアンプを購入するにあたって、元々MXRのM80を昔は使用していたのですが、壊れてしまい、新しく購入を検討していた時に、このMICROBASS IIがとても便利だったので購入しました。

便利な点は、ボタン1つでAチャンネルとBチャンネルをMIXをすることが可能ということです。

更にAもBもクリーンで作り、ベースを2本接続して持ちかえもできますし、ミュートスイッチが搭載されているというのが僕的には熱いし、このプリアンプにはチューナーアウトもついているので、ミュートしなくても使用することができるので、チューナーをわざわざ回路内に入れなくても良いというのも便利な点です。

MICROBASS IIのインプット、アウトプットとは別にセンドリターンのインプットがあり、エフェクター内でシステムを組むことができます。

センドリターンには、歪みのGolden Bat、MAXONのコンプレッサーを組み込んでいます。

更に、このセンドリターン回路のブレンド率を調整できるようになっており、MICROBASS IIで作っている単体の音と、センドリターン回路内の、音のブレンドを調節できるようになっているんです。

今のセッティングだとブレンド率が100%になっているので、このセンドリターンの回路が100%生きている状態です。

もちろんプリアンプなので、このMICROBASS IIにはキャノンアウトも搭載されていますし、電池での駆動もできて、イヤホンジャックも搭載されていて、本当にこれ1台で全て網羅できちゃうんです。笑

正直な話、このMICROBASS II自体の音って気に入ってるかというと、70%くらいしか気に入ってないんですけど、MICROBASS IIとGolden Bat、MAXONの3つで1つのエフェクターって考えた時に100%でMICROBASS IIの機能が便利すぎて手放せないんです。笑

ライブでは、基本的にMICROBASS IIのAチャンネルを使用しています。

8月21日にリリースされるフルアルバムの中の激しい曲では、Bチャンネルを使用しています。

他にもBチャンネルの音量調節をし、アコースティックで使用したりしています。

D3 audio designs inc. Golden Bat

Golden Batは、常時踏みっぱなしです。

僕自身、指弾きですが、真空管アンプでアタックを強めにガッと弾いた時に「ゴリッ」と少し歪んだように聞こえるニュアンスを出したくて、ドライブをほぼ0で使用しています。

ピッキングやタッチに合わせて、ロー感から歪んでくれる音を目指していますが、ハイからローまでしっかり出ているけど、ハイだけ歪んで、ローはあまり歪まずクリーンに近い音が出るエフェクターが多く、僕の言ってるロー感から歪んでくれる歪みペダルというのがあんまりなくて、、、。

歪みを掛ければかけるほど、ハイが尖ってしまうのですが、このGolden Batが有能でギターに繋いだら、Hughes & Kettnerみたいにレゾナンスが強調され、全体的に「クワッ」という歪みになります。

それを僕はベースで使用していて、ツマミはリハの時に作り込んで、本番では触らないようにしています。

MAXON CP9Pro+

これは、年に数回しか踏まないです。笑

コンプレッサーなので、スラップフレーズを多用したりする時にハイを整えたり、痛い部分、アタック感を減らすような使い方です。

常にコンプレッサーを踏みっぱなしにしてる人が居ると思いますが、Self-Portraitは、ドラム、ベース、ギター1本の3P形態のサウンドなので、ベースもある程度、ハイがないとアンサンブルに広がりがなかったり、スカスカになってしまうので、そういったものを出さないためにも、基本的には踏まない方がいいと思っています。

元々スラップフレーズが多いバンドではないので、なかなか踏む機会は無いですが、スラップする場合には踏んでいます。

”実際に使用している曲は?”

今やっている曲なら、「コントラスト」の2番Bメロのスラップフレーズで使用しています。

あと曲ではなく、アコースティックで弾く時でも、指で弾くとアタックが強すぎるので、薄く、ナチュラルにコンプレッサーをかけています。

OFFにした時にバンドサウンドが、ガッと出てくるのがわかるようなセッティングにしています。

PolyTune Mini

PolyTune Miniを選んだ理由は、まずコンパクト!

本当にコンパクトでボードを組みやすいというメリット。

もう1つ、表示画面がLEDなんです。

僕らSelf-Portraitは、水都音楽祭という野外イベントを開催していたり、昔から城天や野外でのライブが多く、そういった時に直射日光で表示画面が全く見えない事がありました。

出来るだけ表示画面が明るいものを考えた時に、PolyTune Miniがとても明るく、精度は普通ではありますが、Self-Portraitのようなバンドにとっては、1番合っていると思います。

DIGITECH WHAMMY5

「輝く明日へ」と「コントラスト」の曲中で、2オクターブ上がるエフェクトを使用するために導入しています。

このエフェクターは有能で、基本的にワーミーって皆オクターブを上げるだけという印象があると思うんですけど、それだけではなく、原音と上げた音を一緒に出したり、DEEPやshallowモードにすれば、原音とエフェクトの波打ったブレンドされたコーラス、フランジャーのような飛び道具として、使用することもできます。

Self-Portraitの中では、今はそういった使い方をしていませんが、飛び道具として今後も使えると思い、導入しています。

特にうちのバンドってメンバー皆が目立っているのですが、最強のボーカル、ガッチガチ弾くギター、バンバン叩くドラマーに挟まれて、普通にベースを弾いていたら、あの人サポートかな?って思われると思うので、フレーズだったり、こういったエフェクトを使うことで自分を目立たせていくようにしています。

Noah'sark AC/DC-1

Noah’sarkのパワーサプライなんですけど、正直、今ってコンパクトなパワーサプライが多いじゃないですか?

でも、パワーサプライの性能というのは、ある程度のものの性能は一緒だと思っていて、その中で何故、昔からある大きいパワーサプライを使用していてるのかというと、

理由は1つだけで、他のパワーサプライは電源からコンセントに伸びるアダプタが専用ケーブルばっかりで代えが効かないです。

Noah’sarkのパワーサプライの電源ケーブルは、汎用性の高い、アンプとかでも使用されている電源ケーブルなんです。笑

どこでも手に入れることができる電源ケーブルという事がこのモデルを使用する一番の理由で、先ほども現場向きという話をしましたけど、要は現場ですぐに対応できるものを選びました。

15年のバンド活動のほとんどがライブなので、わかったことですが、ライブ中に困るのが一番辛いんです。

それでたどり着いたのが、なるべくトラブルを少なくしたり、リスクを減らし、対処するという事でした。

逆にこの汎用性の高い電源ケーブルを使うことができて、これより小さいパワーサプライがあるのなら、ぜひ導入したいくらいです。笑

アンプについて

アンプ

TC ELECTRONIC BH250

GENZ-BENZ SHUTTLE 6.0

キャビネット

EDEN D410XLT

EDEN D410XST

アンプは、TC ELECTRONICとGENZ-BENZの2台を使用していて、キャビネットはEDENの4発を2台で計8発使用しています。

何が面白いというと、僕自身の機材はTC ELECTRONICのアンプのみで、他の機材はドラムの岡崎の機材です。笑

うちのドラムは、ベースもやっていて、機材が好きで色々集めたのは良いのですが、あんまりベースでライブをする機会もなかったので、全然使ってくれて良いよってことで、使わせてもらってるんですけど、それが結構良くて、、、。

”アンプの2台運用について”

アンプの2台運用について、どうしているかというと、

まず、GENZ-BENZのインプットに接続した後、GENZ-BENZのスピーカーアウトから上部キャビネットに接続し、それとは別で、GENZ-BENZのパラアウトからTC ELECTRONICのインプットに接続し、TC ELECTRONICのスピーカーアウトから下部キャビネットに接続されており、上下4発、4発の音が混ざり、1つの音になっています。

TC ELECTRONICと下部キャビネットをメインで鳴らしており、GENZ-BENZと上部キャビネットは、モニター用として鳴らしています。

マイキングをするのは下部キャビネットのみで、側から見れば、TC ELECTRONICの1台で完結すれば良いのではないかと言われるのですが、250wのTC ELECTRONICのみだと、Ω数の関係で8発しっかり鳴らないので、パワーアンプの役割として、600wのGENZ-BENZを使用しています。

他にこれやってる人ってなかなか居ないと思います。

”アンプ2台の音作りについて”

まず、音量の違いがあって、これは感覚なんですけど、メインの下段7、上段3ぐらいの割合で出力するようにしています。

上段のキャビネット自体はあまりローが出なくて、下段のキャビネットは良い音なんですけど、ロー寄りの音が出るんです。

で、中音として上下の音を聞いて、調節します。

このTC ELECTRONICの特性として、ロー、ハイに特化しているわけではなくて、レンジが少し狭く、そういったところの足りない音域を上げたり、下げたりとかもできますが、基本的にアンプはフラットでセッティングして、あくまで足元で音を完成させるイメージです。

なので、極論になるのですが、癖が強いアンプ以外だったらなんでも良かったんです。笑

”スピーカーケーブル、電源ケーブルについて”

アンプの電源ケーブルは普通にある付属のケーブルです。

ただ、こだわった方が良いと思って、今は他と同じく現場向きという意味で耐久性が強いものを探しています。

まだレコーディングスタジオの方や知り合いの方から情報を集めている段階なので、何かいいものがあれば、僕のアカウントに「これオススメです!」って送ってください!笑

スピーカーケーブルは、ベルデンを使用しています。

実は、うちのナベちゃんっていうスタッフがいて、その子が夜なべして作ってくれたんです。笑

音作りについて

”百済さん自身が目指す音とはどのようなものですか?”

音作りに対して、特に意識して考えてるのは、「上から下までのトータルバランスの良い音」ですね。

よく、ローを出したいと相談をされますが、ロックなサウンドってただローがあればいいって訳じゃないと思っていて、鳴る音域は楽器が決めることなので、楽器に対して、バランスの良い音が出せるようにということを意識して音作りをしています。

ですので、音作りが難しいというより、その楽器を理解することが難しんです。

人間と違って、口がついてる訳じゃないから喋ってくれないので…。笑

”プレイスタイルについて”

今年でベース歴が15年でバンド歴も同じく15年なんですけど、ピック弾き、指弾きの歴でいうと、実はピック弾き半分、指弾き半分なんです。笑

元々21歳頃まではピック弾きでした。

その後、弦を跨いだ時の自由度が高いことやコピーした曲の影響もあり、今では指弾きになりました。

今は指弾きがメインですが、レコーディングとかで、4ビートや2ビートみたいな速いビートになった時に、疾走感や、勢いが出なくて、そういった時にピック弾きをやってみたりすることがありますが、ほとんど指弾きでのテイクでOKが出ちゃうんです。笑

”ベースを弾くにあたって気をつけていることはありますか?”

僕が高校生の時の話に遡るんですけど、当時めちゃくちゃギターが上手いお兄さんがいたんですけど、その人のところに教えてもらいに行くことが何回かありまして、その時のセリフを今でも覚えているんですけど、「正しい音符を弾く時に音符の音を切るな」って言われたんです。

つまり、「8分の時に8分の音を最後まで出せ」ということです。それが当時言われて今でも、記憶に残っていて、当時16.17歳くらいの高校生に真剣に言ってくれているというのが凄いなぁって思います(笑)。

今考えると、的を得てたなぁって思って…。

当時は、別にそれが正しいとは思っていなかったのですが、何か守らないといけない脅迫観念みたいなのがあって、当時はその教えをしっかり守っていました。笑

だから、コードを移動した時に周りから「音が綺麗」って言われることは多かったです。

そういうのは、今でも大切にしていて、基本的に音は一音一音、丁寧に弾くということを心がけています。

バンド自体はドカーンっていう感じのイメージを持ってる人が多いと思うんですけど、実はめっちゃ繊細なことをやっているんです!笑

それに、とある音楽のアニメで「鳴らした音は二度と帰ってこない」っていうセリフがあったんです。

このセリフを聞いた時に確かにそうやなぁって思ったんですよ。

でも、そういうことを意識しない人っていうのは少なくないと思っていて、練習であっても、弾く時は、音楽に対して常に悔いの残らない音を出そうと意識してます。

音楽性、ルーツについて

”自身のルーツと影響を受けた音楽について ”

僕が音楽を始めた時によく弾いていたのがMr.Childrenなんですよね。

僕、野球部だったんですけど、同じ部活のセカンドを守っていた子のお兄ちゃんがベースをやっていて、その子もお兄ちゃんの影響でギターを始めたのですが、その子がバンドをしたがっていて、その時に声をかけてもらって、ベースを始めることになったのがキッカケです。

それでベースを買って、簡単な曲からやろうと言われ、Mr.Childrenの「Tomorrow never knows」の楽譜を渡されました。

でも今考えると、この曲って簡単ではないんです。笑

その後、高校に入る直前に、そのギターの子の家に行った時にお兄ちゃんがL'Arc-en-Cielが好きで、「お前、ベースやるならこれ聴け」と言われて、当時、全然L'Arc-en-Cielの知識が無くて、聴いてみたら、tetsuyaさんのベースが凄く、とにかくフレーズの動きに感銘を受けて、ものすごく衝撃を受けたんです。

それから狂ったようにL’Arc-en-Cielを聴いて、凄くハマって、当時、ピック弾きから入った理由っていうのがL’Arc-en-Cielなんです。

当時、寝屋川VINTAGEにSelf-Portraitで出るようになった時も、その当時の曲のベースラインがL’Arc-en-Cielみたいなフレーズで結構指摘される事もありました…。

その時に初めて、これはやばいって思い、他のジャンルの音楽も取り入れるようになりました。

でもルーツ的にやっぱりL’Arc-en-Cielは外せないです。

様々な知識が欲しいと思い、様々なバンドを聴いたりもしましたが、あんまりしっくりこなくて…。

で、高校を卒業するくらいの時にアニソンにたどり着きました。笑

アニソンの凄いところは、歌がしっかりしているのに、楽器が自由で、全ての楽器が凄いことをしているんです。

例えるなら、複雑なブロックが組み合わされて、色々な要素が取り入れられている曲が多くて、それに衝撃を受けて

「今のアニソンって凄いなぁ」って…。

で、当時クラスで一番オタクの子、イメージでいうと暗いオタクです。

アニソンに衝撃を受けたことをきっかけに、その子になんでも良いから、とりあえず死ぬほどアニソンをCDに焼いて来てくれ!って頼んだんです。笑

そしたら、その子も嬉しかったのか、100曲ぐらい入ったCDと、その1曲1曲の説明文までつけてくれて至れり尽くせりな感じでした。笑

それを聴いてめっちゃ練習してコピーをしていたら、指じゃないと弾けないフレーズが多く、その時くらいから指弾きになりました。

そこである日、こうやって凄く練習して、アニソンが凄く自分のためになっているけど、果たして自分が弾いてるこの曲のアニメってどんなものなのだろうと思い、アニメを見始めたのがきっかけで、、、僕は、ただのオタクになりました!爆笑

そこから色々なアニメ作品の曲に出会いました。

素晴らしいのが音楽って「ロック」「ポップス」「メタル」「クラシック」とかってジャンルっていうものに区切られているじゃないですか?

でも、「アニソン」というジャンルとして確立されていて、「アニソン」はロックな曲もあれば、ポップスな曲もありますし、凄く電波な曲もあるし、EDM、民族からエレクトロまであって、色々なジャンルがその「アニメ」というツールを通じていて、コピーしている内に自動的に雑食になったんです。笑

”参考にしたプレイヤーについて ”

やはり、L’Arc-en-Cielのtetsuyaさんは自分にとって高校時代の教科書的な人でした。

そこからオタクになって、多分知ってる人って結構いると思うんですけど、ニコニコ動画の弾いてみた動画でやられている、「ティッシュ姫」という方で、難しいことをサラッとやっちゃうんです。

スラップで難しい事をやるとかではなくて、楽曲から発信された情報を最大限引き出して、ゴリゴリいっちゃうような方で今となってはティッシュ姫の影響は大きいです。

あと、ベーシストで凄いと思ったのは、UNISON SQUARE GARDENの田淵 智也さんです。

あの人の凄いところはライブであの動きしながら、全然ぶれないところだと思うんです。

UNISON SQUARE GARDENもSelf-Portraitと一緒で、ギター1本な訳じゃないですか?

もちろん、他の音も入ってるかもしれないですけど、基本的に楽器隊は3P編成なんで、やっぱりベースにかかってくる仕事量が多いと思うんです。

そうなった時にUNISON SQUARE GARDENというバンドは型破りなことをやってるのに成立しちゃってるバンドなんです。

そういう意味では田淵 智也さんも影響を受けた一人であり、尊敬しています。

” Self-Portraitのベーシストのみならず、1プレイヤーとして目指している事はありますか?”

僕自身、動画投稿をやっていたり、ドラムとベースにスポットを当てたりするイベントをやったり、ベースという楽器自体、奥が深くて楽しい楽器だと思っているので、そういう事をもっと知ってもらいたいと思い、様々な活動をしています。

最近は、ボーカロイドの作曲もやっていて、Self-Portraitの曲はボーカルの真鍋が作っていて、やっぱり真鍋がしたい音楽もありますし、メンバーがしたい音楽や、僕のしたい音楽があるから、それはそれで化学反応みたいな感じもあって楽しいんです。

15年こういう形でやってきて、実際に8月21日にフルアルバムのリリースという形になって、色んな人が認めてくれる作品になったので、そういう意味ではとても良いことだと思っています。

ただ、自分も作曲できるので、そういうのを活かしたいというか、一人の思想というか、誰からも評価されなくても、自分がいいと思うものを自分でやってみたいなと思い、ボーカロイドで曲を作っています。

どれくらいのペースになるかは分からないですけど、今後もこう言った活動もしていけたらなと思っています。

” 今後の活動について”

15年間バンドをやっていて、その間ずっと自主的に活動していたのですが、この度、TAIL RECORDSが手を取って一緒にやってくれることになり、8月21日(水)に全国流通盤フルアルバム「AT FIRST」がリリースされました!

それに伴い、ツアーも決定しており、初日の9月1日(日)の僕らの自主企画、水都音楽祭2019からツアーが始まりまして12月14日(土)寝屋川VINTAGEのワンマンライブまで計25本続きます!

ぜひ、皆さん買って、ライブ会場に足を運んでください!

以上、インタビュー。

一見複雑なセッティングに見えますが、あくまでアンプの音はフラットで、メインの音はベース本体の色に合わせ、エフェクターで音作りをされている百済さん。

そこには利便性、トラブル防止に焦点が当てられており、まさに15年の活動、経験によって組まれたシステムでした。

今後、1ベーシストとして動画投稿や、ボーカロイドの作曲での活躍にも注目です!

ーProfileー

中学生の時にベースと出会い、2003年中学3年生の時に地元大阪府交野市でSelf-Portraitを結成する。

アニソンを通して様々な音楽ジャンルを吸収し、近年には、動画投稿や、ボーカロイドによる作曲活動を行っている。

Self-Portraitとして、水都音楽祭という野外イベントを毎年企画しており、9月1日(日)には、水都音楽祭2019が淀川河川公園 枚方地区にて開催される。

Self-Portraitを結成してから15年目、TAIL RECORDSへの所属が決定し、8月21日(水)には全国流通盤フルアルバム「AT FIRST」がリリースされ、計25ヶ所のツアーが決定している。

Self-Portrait

2003年の中学3年生の頃、地元大阪府交野市で結成。

無料野外ロックフェスティバル「水都音楽祭」を2011年から毎年、地元枚方で開催しており、今年も9月1日(日)には、水都音楽祭2019が淀川河川公園 枚方地区にて開催される。

過去に、ヤマハ主催の「The 4th Music Revolution」の優秀賞を受賞し、「MINAMI WHEEL2013」にも出演。

2019年には、キャリア初となるレーベル【TAIL RECORDS】への所属が決定し、8月21日(水)には全国流通盤フルアルバム「AT FIRST」がリリースされ、計25ヶ所のツアーが決定している。


[MV] Self-Portrait 「ライブハウスで逢えたら」

Self-Portrait OFFICIAL WEBSITE

http://self-portrait.info/index2.htm

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