dps 安井剛志 「それぞれの音、十人十音」

2019年6月19日にMajor 1st EP「カミカゼ」をリリースされたdpsですが、今回はベーシストの安井 剛志さんの使用機材や音作り、プレイスタイルについてインタビューをさせていただきました!

ベースについて

”現在、安井さんが使用しているベースはどのモデルになりますか?”

LAKLANDの4弦モデルと5弦モデルの2本ですね。

4弦の方がSHORELINE SERIESのSL44-94 Deluxeで5弦の方はSHORELINE SERIESのSL55-94 Deluxeというモデルになります。

左 SL44-94 Deluxe 右 SL55-94 Deluxe

”なぜこのモデルを選んだのですか?”

元々ベースに転向する直前くらいにIncubusの来日ライブを見に行った時、ベースが凄い音だと思ったんですね。それで、帰宅してから調べてみるとLAKLANDのベースだったんです。

そこから更に調べてみて「これは使えるぞ!」っとなって。その後、ベースへの転向の話があったのでLAKLANDのベースをすぐに買いに行きました!

”購入時にベースのスペックなどは気にして選びました?”

ベースに転向したてっていうのもあり、スペックなど詳しいところまでは特別こだわることはしなかったんですが…。

でも、その後のライブでかなり良い音を出してくれているので満足しています(笑)。

”4弦モデルと5弦モデルの使い分けはどうされていますか?”

実は見た目はとても似ているんですけどスペックは全然違うんです。

載っているピックアップも違いますし、メインの4弦の方はフロントピックアップが死んでいてリアでしか鳴らしていません(笑)。

4弦の方はLAKLAND純正のピックアップが搭載されていて主に中域の丸い音が得意なんですけど、5弦の方はATELIER Zなどに搭載されているBARTOLINIが載っていて

ちょっとドンシャリな音を出すピックアップです。

ちなみに5弦モデルのフロントは生きています(笑)。

5弦モデルのピックアップはフロントをメインで使っていて少しリアの音を混ぜている感じです。

メインで使用しているのは4弦のモデルで5弦は最近はあんまり使っていないですね。

”仮に4弦のフロントが直った場合はフロントも鳴らします?”

リアのみですね。直す予定もないです!

今は指置きとしてしか使っていないです(笑)。

”ベース本体のツマミはいじっていますか?”

ツマミ関連ですがボリュームはフルテンでプリアンプはベースだけちょっと持ち上げています。

ミッド、トレブルはフラットでピックアップはリアに振り切っている感じですね。

5弦ベースのEQはフラットでピックアップだけはフロントよりのバランスで設定しています。

”ベースのブリッジですけど弦の通し方に特徴がありますよね?”

そうですね!基本的に4弦のモデルはドロップDチューニングなんですけど、そのダウンチューニングにしている4弦だけテンションを稼ぐために裏通しにしていて。

それ以外の3,2,1弦はブリッジ通しにしていますね。

5弦のモデルはドロップAチューニングにするために5弦だけを裏通しにしてます!

低音弦のみ裏通しに弦を張りテンションを稼いでいます。

”使用している弦のメーカーとゲージはどちらですか?”

4弦がDR SUNBEAMSの45~105で5弦も同じDR SUNBEAMSの45~125ですね。

”安井剛志が思う良い音とはどのような音ですか?”

ジャンルにもよるんですけどIncubusの音みたいに少し丸みのあるジャズベースのような音ですね。

ちょっと生っぽい独特な音なんですが、それが自分のツボに入って。

LAKLAND自体はピックアップセレクターやバランサーが搭載されているのもあって様々な音作りができるので、多彩なジャンルに応じた音を出せるのが良いところですね。

音作りについて

”ベースに転向した4年前と今では音作りの傾向というのは変わりましたか?”

結構変わりましたね!元々Incubusの音作りが好きっていうのもあって全く歪ませなかったんですよ。

でもそこからSansamp、DARKGLASSなど様々な機材を試したり音作りをしているうちに、dpsのサウンド的に歪ませる方が混ざりが良かったので、骨太でパンチがある音を作るようになりましたね。

”その音の変化というのはアンプ使って?それとも足元での調整ですか?”

基本足元ですね!アンプは基本的にライブハウスや会場の常設されている物を使っているんですけど、EQは全てフラットで音量だけ調節する感じです。

”常設しているアンプもメーカーや個体差というものがあると思いますが?”

それがメーカー、個体差関係なく全部フラットなんですよ。常にツマミは真上を向いてます(笑)。

基本的に音はラインのみで出しているのでアンプの音はモニター用で使っています。

でも本当に気になる時はベース側のプリアンプのツマミをいじりますね。

”足元に組まれているLINE6 Helixはマルチエフェクターですが主にどのような使い方をしていますか?”

主にCOMPとEQをメインに使用しています!

接続順としては先にCOMPを突っ込んで2番目にDARKGLASS(プリアンプ)をループで入れて最後にEQという順番です。

Helixはスイッチが2段に分かれてるんですけど、上段はCOMP、DARKGLASS、EQとなっていて下段はモジュレーションやディレイを入れています。

落としサビや静かなパートで使用する、シンセっぽい「フワー」とした音は少しコーラスをかけたりしていますね。

飛び道具的な感じでスラップをする時は「ベンベンベン」とモジュレーションやディレイで飛ばしたりしています!

やっぱりどこに行っても常にラインの音は同じにしたいっていうのがあるのでここは常に意識していますね。

”バンク分け等はしていないのですか?”

基本的にバンクは使っていませんね。上段3つのスイッチはかけっぱなしで下段の3つのスイッチを踏むだけにしています。

”パワーサプライは自作ですか?”

導入したのは8年前ぐらいですかね。

友達に作ってもらったんですが、トラブルも少ないですし満足して使ってます!

”ワイヤレスシステムについてはいかがですか?”

LINE6のRelay G50を使ってます。

ステレオプラグじゃないタイプですね!

今のところトラブルは少ないですし、回線被りも少ないです。あと、ステージの広さにもよりますけどワイヤレスだけじゃなくてシールドも使いますよ!

”シールドへのこだわりはありますか?”

Barbarossaの5mとORANGEの5mを使っていますね。

これはギターでもベースでもなんですけど、やっぱり音がスッと出てくる、音の立ち上がりが早いのが良いです。

1本はオレンジ色なんですけど、それはちょっと可愛いっていう理由で(笑)。

ベーシストに転向してから

”ギタリストからベーシストに転向してから意識している事はありますか?”

ギタリストからベーシストっていうと、ピック弾きが多いと思うんですけど、あえてそこは指弾きで弾いています。

自分自身がベーシストになるっていう覚悟?というよりは、単純にかっこいいからです(笑)。

でも、グルーヴ的な意味で指弾きの方が良いタイム感で弾けるのかな?って思うので、ギタリストからベーシストっていうより「1からベーシストになりたかった」というの感じですね。

あと、ギタリストの感覚を抜くのが大変で、重く弾く感じがよくわからなかったのもあって、ベーシストの言う「エロい」ってなんなんだろうって。

そこを研究したり感覚を身につける意識をしていましたね。

”ベースを1からということですがどういう練習を?”

ちょうど僕自身、理論を勉強していたのもあって、ベースらしいフレーズを研究してみたり、他にも様々な曲をコピーしていました。

あと、ギタリストからみてベーシストのスラップってカッコいいじゃないですか?

それにスラップもできた方がいいやろなーっていうので練習しました(笑)。

でも根本的に指弾きになれるのが大変でしたね。

ギターやってる時って左手の指の先端が痛くなるじゃないですか?

ベースを始めてから指の側面がめちゃめちゃ痛くて(笑)。

指がどんどん削れていってます(笑)。

”リズムに対する捉え方っていうのも変わりましたか?”

そうですね!ギタリストの頃ってベースを聴いて演奏していたんですけど、僕自身ドラムとボーカルを聴いて演奏するようになったんです。

特にドラムのキックを意識してます。

どう絡んでいくかっていうのを意識して色付けしてますね。

”今でもたまにギターは弾かれます?”

一応練習はしてます!

でも面白いのがベーシストに転向してからギターが弾きやすくなったんですよ(笑)。

ギターと違ってベースは音のつなぎ目がより大事ということもあって、コードチェンジの時に出るノイズや雑音をいかに出さず流れ良くするのかという事を意識して練習していたら、ギターを弾く時に音の粒が揃うようになって、音の隙間というものが少なくなりました。

”元ギタリストということですがメンバーの森丘さんのフレーズなどを聴いていたらやっぱりギタリストがいいなぁとか思ったりはしますか?”

いや、それはないですね!

正直森丘君に関しては元ギタリストの僕からみてもよくわからないことをしてるんで。勿論いい意味でですよ(笑)。

よくわからないぐらい指動いてるし、フレーズもすごいし、ああいう風にはなれんなーって。

正直別次元です(笑)。

メンバーとしてもドン引きするくらい上手くて尊敬してますね。

安井剛志が目指しているもの

”今の安井剛志っていう音楽人が最も影響を受けたアーティストは?”

Incubusのボーカルのブランドン・ボイドですね。

人として面白い人で、バンドマンなんですけど太鼓をやったりサーフィンをやったり絵を描いたり、いろんな事ができる人っていうのがすごいです。

普通の人って「俺はこれしかできん」とか「俺はこれならできる」っていう人が多いですけど、マルチにやってる人には憧れがあります。僕自身そうなりたいって思ってやってきたのもあって、ギターからベースに変わっても全然嫌じゃなかったし、それ以外にもどんどん色んなことができたらなって思ってます!

Incubusのボーカル ブランドン・ボイド氏

”今と昔、聴く音楽のジャンルっていうのは変わりましたか?”

そうですね、僕自身昔はメタラーだったんですけど、今は色んなものを聞くようにしています。

1つ新しい音楽を見つけたらそこからどんどん派生していって調べていくというのを繰り返しているので「今これっ!」ていうのはないですね(笑)。

強いていうなら、ヒップホップやチルミュージックなどを今は勉強しています。

”今後、安井剛志が目指している自分とは?”

今はベーシストていう肩書きですが、また機会があればギターもやりたいし、作詞家としても頑張りたいです。

服も好きなので自分の服も作ってみたいですし、やっぱりマルチな人になりたいです!

人として面白い人になりたいと思ってます。

以上インタビュー。

2019年6月19日にMajor 1st EP「カミカゼ」をリリース予定で精力的な活動をするdpsですが、音楽人としての安井 剛志さん個人の今後の活動にも目が離せません!

dps - あの頃は何もわからなかった (with Marty Friedman)

ーProfileー

16歳の頃にギターと出会い、音楽を始める。これまでにメタルやハードコアをルーツに様々な音楽を吸収してきた。

2017年、dps結成をきっかけにギタリストからベーシストへと転向。2018年11月、メジャーデビューシングル「タイムライン」をリリース。読売テレビ・日本テレビ系全国ネットTVアニメ「名探偵コナン」のオープニングテーマに起用され、全国のラジオ局パワープレイを30曲以上で獲得。11月末には初のアジアツアーを敢行。

そして6月19日、世界的ギタリスト マーティ・フリードマン氏との共同制作楽曲を含むメジャー1st EP「カミカゼ」がリリースされた。

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