今回はアンプで発生する主なノイズの原因と改善策についてご紹介したいと思います。
バンドマン主にギタリスト、ベーシストが取り扱う機材は基本的に電子機器が多数ですので故障、トラブルはつきものです。

左:Marshallの真空管アンプ「DSL100H」のスタック、右:Rolandのトランジスタアンプ「JC-120」
特にギターのノイズに関して悩まれている方が多くの方が大半かと思われます。
キメの多い曲や静かな曲もいくらカッコ良くてもノイズがあると台無しです。
そこで、多数のノイズの原因からよくある事例、改善策をまとめてみました。
熱により発生する(熱雑音)

・適正なインピーダンスで接続できているのか?
LOW出しHIGH受けを心がける。
いきなり大音量で鳴らさず、適正な音量で鳴らしましょう。
・通気性はある?
なければ冷却ファンを導入するのもアリです。
とにかく冷ますことが重要です。
電源環境により発生するノイズ

・アースはとれている?
アースをとりましょう。
電源ケーブルは3ピンタイプの物を使うのが好ましいです。
それでもだめならコンセントを別の位置に差し替えてみましょう。
他の家電製品の使用を控えましょう。
・電源ケーブルとシールドが重なっていない?
なるべくケーブル同士の距離をとりましょう。
実はケーブルは重なり合うだけでもノイズの原因となってしまうのです。
ケーブルにより発生するノイズ

・しっかり接続はされているのか?
接続を見直しましょう。
奥までしっかりプラグ部分が挿し込まれているかの確認もしましょう。
・カビ,酸化はないか?
接点復活剤を使用する。
あくまでもシールドは消耗品なので定期的に新しい物を購入をしましょう。
・適正なケーブルを使用しているのか?
スピーカーケーブルやシールドは電圧が違うのでノイズの原因はもちろんのこと、発火の恐れもあるので目的に合ったものを使いましょう。
その他
・機器の設定はあっているの?
OUTPUT選択や、チャンネル設定が適正か。取り扱い説明書見ましょう。
・アンプ周辺に電波を発するものはないか?
PCやスマホ、家電から距離をとりましょう。
ちなみに蛍光灯もノイズの原因になっているのです。
*無数にあるノイズの原因の一部です
故障や、アッテネーター,ノイズフィルターを使うなどは除いています。
以上、アンプで発生する主なノイズの原因と改善策でした。
スタジオやライブでのリハーサルの時に、もしノイズや故障かと思われるトラブルに遭遇した時には上記の事を試されてみてはいかがでしょうか。